• エンコーダFAQ

エンコーダに関するよくある質問をご紹介します。

一般

エンコーダの外形は、主な用途がモータへの取り付けであるため、モータ外径から決められたものです。
つまり、φ18はφ20(もしくは□20)、φ38はφ40(もしくは□40)ということです。
お客様のご用途により様々なサイズに対応可能ですので、特殊サイズにつきましては弊社営業までお問い合せください。
エンコーダの出力形態に依存します。
弊社カタログの出力形態記号で、無記号の電圧出力タイプで、最長5メートル
C記号のオープンコレクタタイプで、最長10メートル
T記号のコンプリメンタリタイプで、最長50メートル
D記号のラインドライバータイプで、最長100メートル
が目安となります。
ケーブルを延長されますと、お客様の環境によりノイズの影響を受けることがありますので、延長される際には必ずシールドケーブルをご使用いただき、可能な限り太いケーブルをご採用ください。 また、シールドケーブルのシールド線は、インピーダンスの低い場所(アース等)に接続していただきますとノイズの影響を受けにくくなります。
弊社カタログの出力形態記号で、T記号のコンプリメンタリ出力が同等のものです。
保護回路の有無により、出力電圧や応答時間に違いがございますので、詳細は弊社営業までお問い合せください。

インクリメンタルエンコーダ

原点位置から、次の原点位置までパルス数をカウントすることによりパルス抜けの有無を確認することができます。
また、エンコーダの回転する速度が判っている場合は、パルスの幅を測定することでパルス抜けを確認することができます。
ミスカウントする原因はいくつか考えられます。
まず、エンコーダの軸と駆動側の軸間で空転しているとミスカウントが発生します。
その場合は、不定期で大量のミスカウントが発生する特徴があります。
次に、ノイズ等の影響によりミスカウントすることがあります。
これも不定期ですが、数パルス程度のミスカウントが発生する場合は、ノイズの影響が考えられます。
インクリメンタル・エンコーダではZ相付きのものであれば、原点の位置決めができます。 エンコーダの計数位置と原点位置を合わせるために、原点位置はA、B、Z相の論理を組み合わせてご使用ください。

アブソリュートエンコーダ

シングルターンアブソは、エンコーダの軸が1回転する範囲を分割しており、1周すると最初のデータを示します。
よって、何回転したかは判りません。マルチターンアブソは、エンコーダの軸が何回転したかをカウントしています。
また、マルチターンアブソは、停電状態で軸を回転させてもカウントする機能があります。
アブソリュートエンコーダに限定されることではありませんが、データの読み取りは出力信号レベルが切り替わる時点を読み取る方法(スタティック:静的)と、あるタイミングでデータを読み取る方法(ダイナミック:動的)があります。
検出精度は、スタティック方式のほうが優れていますが、ダイナミック方式でも読み取る周期を短くすることで精度を同等にすることが可能です。
仕様書に書かれている停電時の最高回転数以下であれば、回転数のデータは追従します。
シングルターンアブソのデータをリセットすることはできません。
受け側で、任意のデータを“0”とすればリセットしたのと同じ状態になります。
マルチターンアブソの多回転データは、リセット信号を入力することでリセットできます。
双方向通信タイプ(弊社製ASE、ASF)では、プリセットすることも可能です。
ケーブルの誤配線が考えられます。
不定期で発生する場合は、ノイズの影響を受けていることも考えられますので、データの複数読みを推奨します。